第4章 変数


Javaに限らず、プログラミングでは値を入れておく箱を利用することができます。これを変数(variable)と言います。実際はメモリ上のどこかに格納されるわけですが、これを「箱」と考えるとわかりやすいです。変数には、英字で始まる英数字で自由に名前をつけることができます。(ただしキーワードを変数名にすることはできません)

また、変数はあらかじめどのような値(型,data type)を格納するかを決めておく必要があります。



変数のデータ型には次の8種類があります。基本的な型なので、基本型とか、プリミティブ型と呼ばれています。

種類説明
文字型charUNICODE文字(2バイト)
整数型byte1バイト整数
short2バイト整数
int4バイト整数
long8バイト整数
浮動小数型float4バイト浮動小数点数
double8バイト浮動小数点数
論理型boolean真偽値(true または false)

これらの基本型の他に参照型(オブジェクト型)というのもありますが、後から解説します。

変数を使えるようにするには、まず、変数の宣言をすることが必要です。

型名 変数名;
のように宣言(declaration)します。

たとえば、

int a;
と書くと、aはint型の変数ということになります。

変数名には英字、数字、アンダースコア(_)などの一部の記号などが使えます。数字で始まることはできません。英字は大文字と小文字の区別があります。

また、Javaで決められているキーワード(resturnなど)は使うことができません。一部に使用することは可能です。

変数に値を代入するには「=」(代入演算子,assignment operator)を使います。

short st;
st = 12;
これは、short型の変数stに12を代入することを意味します。

変数を宣言するのと同時に、値を代入することもできます。これを変数の初期化(initialization)といいます。

int x = 125;
また、同じ型の変数を複数宣言するときは、
int x, y, z;
のようにコンマ(,)で区切ってまとめて宣言することもできます。


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Update 11/Mar/2012 By Y.Kumei