第2章 プログラムの中身を見てみる


前章のプログラム(ソース)を見てみましょう。



// test.java・・・・・・・(1)

class test { //・・・・・・(2)
	public static void main(String args[]) //・・・・・(3)
	{
		System.out.println("Hello World!"); //・・・・・(4)
	}
}
(1)「//」以下から行末までは、コメントを現します。
直接プログラムとは関係ありません。プログラマの覚え書きです。

行末で自動的にコメントは終了します。

これに対して次のようなコメントの書き方もあります。

/*   コメント
		これは複数行に渡って有効 */
「/*」から「*/」までがコメントとみなされます。

C/C++のコメントの書き方と同じですね。

では、「//」で始まる行の中に「/*....*/」は使えるでしょうか?

はい、使えます!

次のプログラム中のコメントはいずれも問題有りません。

// comment01.java

// コメントのテスト /* これは大丈夫 */

/* これは大丈夫でしょうか // テスト */

/* これも大丈夫でしょうか // テスト
*/

class comment01
{
	// コメントはどこにでも入れられます
	public static void main/*ここにも*/(String args[])
	{
		System.out./*こんなところにも*/println("test!!"/*ここにも*/);
	}
}
ただし、ダブルクォートの中に書くと、そのまま出力されてしまいます。

また、トークン(token, Systemとか、printlnとか・・・)とよばれる、最小のプログラム単位の中に書くことはできません。(当たり前ですが・・・)

S/*ここはだめ*/ystem.out.println("test!!");
では、話をtest.javaに戻して・・

(2)の

class test
{
....
}
は、クラス(class)とよばれるものです。

「class」というキーワード(key word)の次にクラスの名前を指定します。

次の「{」から「}」までが、クラスの内容です。クラスの中身はメンバです。

メンバには、メソッドとフィールドがあります。

testクラスの中に有る、mainはメソッドです。通常はここから処理が始まります。Java アプリケーションでは、mainメソッドが存在しないとコンパイルエラーとなります。

Javaのプログラムでは少なくとも一つのクラスを含んでいなくてはなりません。

これが、C++と違う点です。Javaを手本(?)として作られたC#も最低限一つのクラスを必要としますね。

(4)のSystem.out.println(...)は改行付きで、標準出力に表示します。ここでは、このように書いて画面に出力すると覚えておきましょう。


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Update 09/Jan/2010 By Y.Kumei